成分研究
 


 

 

●全成分表示は消費者のためになる?

2002年4月から消費者保護の名のもとに、すべての化粧品類に全成分表示が義務付けられました。

一見画期的な制度に思えますが、なじみも薄く、単語の意味もわからず、細かい割合も表示されていないので本当に効果があるのかはっきりしません。

1mgも1g も同じように表示されては、買う側が求めている成分がどのくらい作用のあるものかうかがい知ることができません。

 ●表示指定成分は毒なの?

厚生労働省によって表示が義務付けられている「表示指定成分」は必ずしも有害な物ではありません。

そのほとんどは、化粧品の品質を安定させるために含まれるものです。

化粧品などの原材料となる「天然成分」は腐敗しやすく、動物性タンパク質(コラーゲンなど)は常温保管で一週間で腐るほどです。

すべて天然成分で作られた化粧品があるにしろ、かならず防腐剤(保管成分)や品質安定剤が含まれているのです。

ただその中には、毒性の強い成分もたくさんありますので注意が必要です。

世の中には成分が星の数ほどあり、その中でここまでは安全と線が引かれているものの方が少ないのです。

よって「表示指定成分」は大量に使用してはならないが、使用基準値さえ守れば、逆にきわめて安全な成分といえるでしょう。

 

 

 

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